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トッキー
2017.10.10 12:55新刊情報

『大東亜論』は天命に向け生き抜いた男達の物語

昨日ブログでのご紹介が終了しました、
大東亜論総選挙コメント。
ここで主催者・daiさんの総評も
ご紹介しましょう!



【総選挙集計を終えて】
これでやっと、コメントの掲載が終了しました。

この企画があれだけの盛況に終わったのは、
よしりん先生及びよしりん企画の方々の
ご理解はもとより、カレーさんのアドバイス、
何よりも皆様のご協力があってこそです。
そして、九州設営隊のサポート、
中でもHP担当のYさん、
彼の力が無くては、投票フォームや
その集計作業はできませんでした。

改めて、この企画に関わった
全ての皆様に感謝申し上げます。

さて、集計作業をすると、大東亜論の
登場人物の多さはもとより、その誰もが
魅力的なことに驚かされます。
実在の人物だけでなく、
オリジナルキャラも他を喰ってしまう
くらいのインパクトの強さがあります。

なぜ、彼らは魅力的か?それは、
おそらく歴史における自分の役割を
知っていて、そこに向けて、全身全霊を
賭けて行動したからじゃないかと
思います。(ただ、昔の人は「役割」
ではなく、「天命」と言ったはずですが)

例えば、岡りな。
けろ坊さんは、「日本のウーマンリブの
先駆けになり得た女性が、一人の男を
支えて消えていったというエピソードは
とても印象的で、岡りなの心情や
作者の意図など、いろんな角度から
考えさせられます。」とコメントしている通り、
確かに頭山と植木を手玉にとる強かな彼女と
奈良原に寄り添う彼女と全く別人の
行動のように見えます。「作者の意図」、
それはまだ分からないのですが、それでも
彼女らしいと思ってしまいます。

それと、伴野十蔵。
彼の死は、「勝利の自死」だと思います。
密偵として、数多くの人の弱さ、
醜さを見た彼は、自由民権は
成就しないことを確信。
しかし、それは自分が不要となったことも
意味します。自らの始末を賭けて、
選んだ相手が頭山だったということでしょう。

勿論、来島も箱田も「天命」による
死であり、頭山が生き続け、
政治に影響を及ぼしてきたのもそれでしょう。
自らの思想、行動、時には命すらも
矢に乗せて、「天命」に向けて
ギリギリと弓を引き絞るその真摯さ、
佇まい、それらは確かに僕らを
惹き付けるものがありました。

しかし、物語を読む僕らにとっては、
馴染みの人の別れを数多く経験する
ことになります。それは、本当に残念で、
来島、箱田には誰かの夢に出てきて
叱咤激励などしてほしいし、岡りなには
奈良原の回想に出て、思う存分暴れてほしい、
そして、伴野には怨霊になって
頭山たちの前に立ちはだかって
ほしいなどと思ってしまいます…。

しかし、一方で今後、玄洋社が
アジアに活動を広げるにつれ、
魅力的な人物がどんどん出てくる
でしょうし、岡りなを越えるキャラも
出てくるかも知らない、勿論、
頭山や金玉均などの益々の活躍も
期待される第四部が楽しみです。


…と、よしりん先生にプレッシャーを
かけたところで(笑)、
第二回大東亜論総選挙を終了します。


SAPIO 10月号に掲載の
「大東亜論」アジア雄飛篇の
最後に出て来る荒尾精という人物は、
あの頭山満が
「彼の徳望、識見、容貌いずれも
偉人の風格を存し、
凛呼たる威風のうちに、
一種いうべからざる柔和にして、
かつ
よく人を安んじ人を魅する
魔力を持っておった。
この人ならば必ず東亜の大計を定め、
すこぶる後世を
益するの鴻業を
成し遂げるであろうと信じておった」
とまで言って絶賛した人物です。
この人物はいかなる活躍を見せたのか?
次号で明らかになります!

今後もさらに新たな
キャラクターが登場します。
お楽しみに!

天命に向けて
生き抜いた男達の物語を見よ!

トッキー

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